パンクだからって下手だと思うなよ!〜パンクドラマー5選〜
ひと昔前までは、パンクといえばヘタクソのやる音楽、というようなイメージがありました。
しかし、90年代後半ごろからスゴウデのパンクドラマーたちが現れ、活躍しています。
この記事では、90年代後半から2000年代にかけ流行したメロディックパンクから、ドラマー5人を選び、紹介します。
それでは、レッゴー!
- Travis barkar(トラヴィス・バーカー)
- Brooks Wackerman(ブルックス・ワッカーマン)
- Erik Sandin(エリック サンディン)
- Longineu Parsons III(ロンギニュー・パーソンズ・Ⅲ)
- Tré Cool(トレ・クール)
- まとめ
Travis barkar(トラヴィス・バーカー)
1人目はやはりこの人。
Blink182のドラマー、Travis barkar(トラヴィス・バーカー)です。
ここ数年はBlink182の活動だけに留まらず、ヒップホップ界にも出没しています。
「自分のことはパンクドラマーだとは思っていない」そうですが、モヒカン、全身タトゥー、激しいドラムプレイ、と誰が見てもパンクドラマーです。本当にありがとうございます。
トラヴィス登場以前と以後では、パンクのドラミングが変わった、といってもよいぐらいの影響力がありますね。
手数・足数多目のドラムプレイや音の太いミックスが流行りに流行りまくりました。
右手を骨折しても、スネアをトリガーで鳴らし平然とライブ。(右手でスイッチ押してる?)
そして、今度は右足を骨折しても普通に左足でプレイ。
問題なさすぎて、怪我をまったく恐れていません。
ドラムのセッティングは、ハイハットが超高く、タムが超低い。スネアと同じぐらいの高さです。
つまり、超叩きにくい。
なぜ、こんな叩きにくいセッティングにするのでしょうか?
それは見た目がカッコいいからです。←ここ大事。
そんなTravisですが、ヘリコプター墜落を経験(しかも友人を亡くす)したことから、飛行機恐怖症が加速しました。
ツアーにも1人陸路や船で参加するように・・・
来日は不可能に近いかもしれないですが、そこをなんとかトラヴィスさん。船で行こう、船で。
Brooks Wackerman(ブルックス・ワッカーマン)
続いては、元Bad ReligionのドラマーBrooks Wackerman(ブルックス・ワッカーマン)です。
現在は、ゴリゴリのメタルバンドAvenged Sevenfoldで活躍しており、パンクドラマー感は無いですが、そこは気にしないことにしましょう。
パーカッション一家であり、兄のチャド・ワッカーマンは、フランクザッパとも共演しています。
10代の頃からバリバリの技巧派、として名を馳せるブルックス・ワッカーマン。
最大の特徴は、歌うようなドラミングです。
さっきのトラヴィスもそうですが、フィルを入れまくっても、まったく歌の邪魔をしていないんですよね。
ただ、ブルックスの方が数は少なく、重めな感じがします。あと直線的。
だからこそメタルバンドにもハマるんでしょうね。
もちろん、ツインペダルでのプレイも得意です。
現在のBad Religionのドラマーを担当する、Jamie Miller(ジェイミー・ミラー)も相当な実力者なので要注目です。
生で観て、あまりのカッコよさに笑ってしまいました。
Erik Sandin(エリック サンディン)
3人目は、メロディックハードコアを完成させたNOFXのドラマーErik Sandin(エリック サンディン)です。
彼の最大の武器はフットワークです。
ツインペダルを使ってもおかしくない速度でも、シングルで踏み倒します。しかも涼しい、というか太々しい、あるいはやる気の無い顔で。
しれっとやってしまうところを見ると、NOFXには必要ないからやらないだけで、何気にテクニックがあるドラマーだと思うんですよね。
高速2ビートを習得したければ、NOFXで決まりです。
ちなみに、Smelly(スメリー)というあだ名を持っており、その由来はオナラがあまりにも臭かったことからだそうです。もちろん、命名者はファット・マイク。
Longineu Parsons III(ロンギニュー・パーソンズ・Ⅲ)
4人目には、元Yellow CardのLongineu Parsons III(ロンギニュー・パーソンズ・Ⅲ)です。
Yellow card脱退後は、This Legendというバンドで加入していたようですが、現在は活動しておらず、ロンギニュー本人も何をしているのかよくわかりません。
ロンギニューの特徴といえば、アグレッシブなビート感です。
トレードマークのドレッドヘアーを振り乱し、バンバンに叩き込んでいきます。
シンプルなシングルストロークや8分のキック連打のスピード感がすさまじく、手首の柔らかさや身体能力の高さがうかがいしれますね。
耳に残るフレーズも多く、Ocean Avenueの出だしのスネア一発に心奪われたのは私だけではないのでは?
パンクだけではなく、ジャズやレゲエなども軽々こなすロンギニューは、サポートミュージシャンとしても活躍しました。
Tré Cool(トレ・クール)
最後はこの人、Green DayのTré Cool(トレ・クール)です。
ドラムだけではなく、ギターやアコーディオン(!)もこなすマルチプレイヤーです。
記憶があいまいなのですが、ピエロに憧れていたかなんかで、ライブ中もコミカルな表情で楽しませてくれます。
特徴としては、抑揚のないハットワークです。(良い意味で)
速いビートを刻むときにアクセントをつけないことで、パンク感がマシマシ。
これやってみるとわかるんですが、意外と難しいです。
特にある程度、経験のあるドラマーだとなおさら。
アップダウン奏法で8ビートを刻み、自然とアクセントがついてしまうので、抑揚をまったく無くすというのはツラかったりします。
フィルも一打一打をハッキリ出す印象がありますね。
テクニカルなことはあまりやりませんが、Green Dayにはこの人、トレ・クールです。
まとめ
今回は5人としましたが、パンクドラマーにはまだまだ実力者がいます。
やはりトラヴィスの出現以降、レベルがガッと上がった感じがしますね。
アグレッシブなドラミングに要注目です。