ドラムを知らむ

2児と2匹の父。映画と音楽をこよなく愛する、平成生まれのおばあちゃん子ドラマー。

スポンサーリンク

Red hot chili peppers=ファンク×パンク×筋肉

デビューからもう35年以上、とすっかり大御所感のあるRed hot chili peppers

 

少し腹が出てきても、鉄壁のサウンドは健在です。

 

2019のサマソニ出演も決まったことだし、改めて彼らの魅力に迫ることにしました。

 

 

それでは、レッゴー!

 

 

 

Red hot chili peppersとは?

Red Hot Chili Peppers 18?x 24ポスター新しい。Rare 。# bhg467458

 

 アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のロックバンド。全世界トータルセールスは8000万枚以上を記録している[2]

3つのグラミー賞を受賞している。(12回ノミネート) 

出典:Wikipedia

 

早い話が世界最強のロックバンド、にあります。

 

 

 

Red hot chili peppersって長くね?

 

Red hot chili peppersだとあまりに長いので、レッチリの愛称で知られます。

 

その昔、来日ライブの際「鍋はてっちり、ドームにレッチリという迷フレーズが生まれたことでも有名にございます。

 

 

海外では、『RHCP』や『The chili peppers』と呼ばれることが多く、日本でも古くからのファンの方は『チリペッパーズ』を使いますね。

 

 

レッチリのメンバーさんたち

 

 数々のメンバーチェンジを経てきましたが、この数年は落ち着いています。

 

ちなみにフリーの英語表記は、ノミを意味する「Flea」。

 

ピョンピョンと飛び跳ねる姿がノミに似ていることからのようです。

 

 

 

レッチリを知った当初はてっきり、自由にステージ上で暴れまわるから「Free」だと思っていましま。

 

 

過去、在籍したメンバー

 たくさんいるので、代表的なプレイヤーとして

 

ギタリストの『ヒレル・スロヴァク』『ジョン・フルシアンテ

 

ドラマーの『ジャック・アイアンズ』などが挙げられます。

 

 

 

やっぱり、レッチリのギターといえばジョン・フルシアンテだっただけに、2度目の脱退時はマジでショックでした、はい。

 

 

 

 レッチリ結成のキッカケ 

レッチリ結成の発端は、アンソニーとフリー

 

アンソニーのラップに、フリーがスラップで合わせたところ「あれ?なんか良い感じじゃね?」となったのがキッカケです。

 

※スラップとはベースの奏法のひとつで、めちゃくちゃ簡単に言うとベースの弦をベチベチ叩いたり、引っ張ったりすること。

 

ギターにヒレル、 ドラムにアイアンズを加えた彼らは、あれよあれよと言う間にデビューを果たすのでした。

 

1st album『Red hot chili peppers

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ

記念すべきデビューアルバム。 

 

しかし、オリジナルメンバーであるヒレルとアイアンズは、他のかけもちバンドの活動のため、参加していません。

 

さらに、ミックスもイマイチ。

 

完成作を聴いたレッチリメンバーは、あまりにお下品なピザをプロデューサーに送りつけたといいます。

 

ミックスのせいか、やたら安っぽい音が気になりますが、曲自体は悪くないアルバムです。

 

 

おすすめ曲

Tr1『True Men Don't Kill Coyotes』

Tr4『Get Up and Jump』

 

 

2nd album『Freaky Styley』

Freaky Styley

Gt.ヒレルが復帰した2ndアルバム。 

 

 

前作の反省を活かし、プロデューサーにはファンク界の超大御所ジョージクリントンが起用されています。(どうやって連れてきたんや・・・)

 

現在のレッチリとは違ったパワーに溢れ、ブラックミュージック感満載

 

The metersやSly Stoneのカバーも飛び出し、一番純粋なファンクに近づいたアルバムにございます。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『Jungle Man』

Tr3 『American Ghost Dance』

 

3rd album『The Uplift Mofo Party Plan』

The Uplift Mofo Party Plan [Explicit]

 

 Dr.アイアンズ も復帰し、ついにオリジナルメンバーが揃い踏み

 

「いてもたるでー!」というようなエネルギーがあり、明らかに音圧も上がりました。

 

 

特にヒレルのギターが素晴らしいです。

 

メタルのようなテイストも混じり、ミクスチャー感も。

 

しかし、このアルバムの発表後、ヒレルは薬物の過剰摂取で帰らぬ人となってしまいます

 

さらに、Drのアイアンズも脱退

 

 

最初で最期のオリジナルメンバー作品になってしまいました

 

 

おすすめ曲

Tr1 『Fight Like a Brave』

Tr4 『Backwoods』

Tr5  『Behind the Sun』

 

 

4th album『Mother's Milk』

Mother's Milk [Explicit]

 

 

ギタリストとドラマーを同時に失い、窮地に立たされたレッチリでしたが、オーディションの結果、ジョン・フルシアンテとチャド・スミスが加入。

 

 

最強メンバーがそろったわけにございます。

 

アルバムの内容はというと、おバカパワー炸裂

 

しかし、演奏はタイトでパンク的なスピード感もあります。

 

ジョン&チャドも新メンバーとは思えないほどのハマりっぷりを見せつけています。

 

 

ファンク、おふざけ、パンクのバランスが最も取れ、チャート面でもヒット。

 

レッチリが知られる作品になりました。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『Good Time Boys』

Tr2Higher Ground

Tr8 『Stone Cold Bush』

 

 

5th album『Blood Sugar Sex Magik』

Blood Sugar Sex Magik (U.S. Version) [Explicit]

 

 ワーナブラザーズと契約し、プロデューサーに超大物リック・ルービンを迎えた今作。

 

チャートは上位に食い込み、5曲がシングルカットされました。

 

 

中でも『Give It Away』はグラミー賞を獲得、亡きヒレルのことを歌った『Under the Bridge』は全米シングルチャート2位を記録するなど、メガバンドの仲間入りを果たすことに。

 

 

全曲捨て曲無し、といったところですが、とりわけTr9〜Tr11の流れはすさまじいので必聴にございます。

 

 

個人的なレッチリ最高傑作です。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『The Power of Equality』

Tr5 『Suck My Kiss』

Tr9 『Give It Away』

Tr11 『Under the Bridge』

Tr12 『Naked in the Rain』

 

 

6th album『One Hot Minute』

One Hot Minute [Explicit]

 

 ようやく軌道に乗り始めたレッチリだったが、世界ツアーの来日中になんとGt.ジョンが脱退してしまいます。

 

 

度重なるオーディションの末、加入したのは元Jane's Addictionのデイブ・ナヴァロ

 

6枚目のアルバム『One Hot Minute』は、新ギタリストの影響が色濃く出た、レッチリ史上最もロックでマッチョな作品になりました

 

残念ながらこの1枚のみで脱退してしまいましたが、(見た目も含めて)キャラ負けしないギタリストというのは中々いないと思うので、続きを見たかったところです。  

 

 

おすすめ曲

Tr5 『Coffee Shop』

Tr6 『Pea』

 

 

7th album『Californication』

Californication [Explicit]

 

 ジョン・フルシアンテ復帰!

 

今までの音数の多目なプレイから一転、間を取りロディアスに変化したジョン。

 

後に『枯れたギター』という異名を持つことになる、そのギターサウンドは見事の一言です。

 

 

いわゆる「うたもの」が増え、新生レッチリを印象付けることになったこの作品は、バンド最大の1500万枚を越えるセールスを記録しました。

 

終盤にやや失速するものの、Tr1〜Tr7までの勢いは要チェケラ!にございます。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『Around the World』

Tr3 『Scar Tissue』 

Tr4 『Otherside』

 

 

8th album『By the Way』

By the Way

 

 前作よりもさらにメロディアス、Gtジョンのギターやコーラスを前面に押し出した今作。

 

ファンク度は減少したものの、明るくポップな曲調が増え、非常に聴きやすいアルバムになっています。

 

 

『Can't stop』などレッチリらしい曲も備えており、古い作品好きも納得の完成度です。(MVも相変わらず意味不明)

 

 

どんどんアンソニーの歌が上手くなっているのも、注目ポイントにございます。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『By the Way』

Tr7 『Can't Stop』

Tr8 『I Could Die for You』

Tr10 『Throw Away Your Television』

 

 

9th album『Stadium Arcadium』

Stadium Arcadium

およそ4年ぶりとなる今作、なんと2枚組(!)の大ボリュームで構成されています。

 

『宇宙』をテーマにDisc1を木星、Disc2が火星と名付けられました。

 

全28曲。ファンクなものから、うたものまで揃っており、レッチリの集大成ともいうべきアルバムです。

 

日本では、『Dani California』『Snow ((Hey Oh)』がまさかの映画『デスノート』の主題歌に起用され、お茶の間にもレッチリが流れることになりました。

 

 

38曲をレコーディングし、その中から厳選したようですが、個人的には更に絞って1枚の作品にした方が良かったのではないか、と思う部分もあります。

 

とはいえ、名盤中の名盤であることは間違いなし。必聴にございます。

 

 

おすすめ曲

Jupiter(木星)

Tr1 『Dani California』

Tr3 『Charlie』

Tr5 『Hump De Bump』

 

Mars(火星)

Tr2 『Tell Me Baby』

Tr6 『Readymade』

Tr8 『Make You Feel Better』

Tr10 『So Much I』

 

 

10th album『I'm With You』

I'm With You

「ジョン、またレッチリ辞めるってよ」

 

再度、ジョン・フルシアンテ脱退にございます。(またひょっこり戻ってきそうな気がしないでもない)

 

 

アルバム名は、新ギタリストのジョシュ・クリングホッファーが名付け親。

 

(ジョンは辞めたけど)『そばにいるよ』

 

レッチリの優しさ全開。

 

 

肝心の内容はというと、Gtのジョシュがやや遠慮気味に感じるものの、その分リズム隊が大活躍しています。

 

特に、音大に入ったフリーのベースがマジハンパない

(個人的に、スラップするフリーも良いが、『うた』を支えている時の方がカッコよいと思う)

 

 

『Californication』以降、進化を続けているアンソニーのボーカルと曲もすこぶる良いです。

 

あんまり聴き返す機会が少ないアルバムですが、聞くたびに「やっぱり良いなぁ・・・」と感じますし、今後のレッチリにも期待したくなるアルバムにございます。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『Monarchy of Roses』

Tr6 『Look Around』

Tr7 『The Adventures of Rain Dance Maggie』

 

 

11th album『The Getaway』

 

GETAWAY

レッチリが大人になった!

 

『One  One Hot Minute』から『Californication』のキャップもすごいが、この『The Getaway』の落ち着き方はなんでしょう。

 

最高じゃないか。

 

 

特に、1stシングルである『Dark Necessities』を聴いたときはビックらこきました。

 

今までのレッチリは、静かな曲でもギアを入れ替える瞬間がありました。

 

シングル化するよう曲ならば、なおさらです。

 

しかし『Dark Necessities』は、ギアを上げるように見せかけ、最後の最後までそのまま。

 

膨大なエネルギーを内に秘めているが、爆発する瞬間を見せない。そんな感じです。

 

 

アルバム全体も同じように、静かにグルーヴしまくっています。

 

インパクトが少ない、静かすぎて物足りない、という声が上がるのもわかります。痛いほどわかる。

 

ただ、これが最新のレッチリ、色々あった上でたどり着いた境地なのだ、と思います。

 

しかも、まだ発展途上という感じもします。

 

まだまだレッチリは進化する。

 

 

おすすめ曲

Tr1 『The Getaway』

Tr2 『Dark Necessities』

Tr5 『Goodbye Angels』

 

 

レッチリ、ドラマー的には?

 

 常にハネてるようなフィールで、誰が聴いても「あ、チャドだ」とわかる独特なドラミングは見事。

 

なんだったら、スネアの音だけでもわかるぐらい特徴的です。

 

Baフリーと織りなすグルーヴは、ドラマーなら必聴にございます。

 

 

まとめ

改めて振り返ってみると、11枚もアルバムを出していることに驚きました。(逆にまだ11枚?ともいうべきか)

 

どれも名盤ですが、レッチリ初心者には『Californication』をおすすめします

 

 

フリーが妙におじいちゃんになっても、アンソニーがマリオになっても、レッチリの魅力が下がることはなく、むしろ上り調子。

 

サマソニ2019ではどんなパフォーマンス(と筋肉)になるのか、今から楽しみで仕方ありません。